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演技力研究部の3人! 「超能力研究部の3人」感想レビュー

 

12月6日公開「超能力研究部の3人」を観てきました。「乃木坂46」の秋元真夏生田絵梨花橋本奈々未の映画初主演作品です。なるべくネタバレはしないように、大事なところは言わないように、感想を書きます。

 

 この映画は、すべての乃木坂ファン、アイドルファンだけでなく、普通のフィクションとしての映画に少し飽きてしまった方々が、ぜひとも観るべき傑作だと思います。アイドルと女優のあいだで、3人が役者としての壁にぶつかりながら、ひとつの映画のできるまでが描かれています。

 

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映画のストーリーは、超能力研究部に所属する冴えない女子高生3人(村田育子(生田)、山崎良子(秋元)、小暮あずみ(橋本))が、スプーン曲げのできる男子を入部させ、実は宇宙人だった彼を宇宙に帰らせてあげようというもの。ですがストーリーはあまり関係ありません。撮影のオフショットやセットでの稽古風景などが織り交ぜられており、フィクションの中での彼女たちと素の彼女たちの両面が楽しめるつくりになっています。

 

とくに面白かったのは、「クソゲボ野郎!」と真夏さんがののしるところ。橋本のセリフ中に出てくる言葉なのですが、ここにはマネージャーからチェックが入ります。「それぞれ売り出してるキャラが違うんで…」と監督に懸念を表明していました。(たしかにドSな橋本が言ってもなんとも思わないけど、真夏さんにはあんまり言ってほしくないなあ…笑)

マネージャーは撮影の合間、メンバーにパラソルをさしてあげたり、彼女たちのイメージを守るべく奔走したりしていて、「こういう人たちの仕事で、アイドルという職業は形成されているんだな」と感心しました。

あとは、いくちゃんが「なんでもある程度、器用にこなしちゃうんで、面白みがなくなってしまうんです」と苦悩を明かす場面や、橋本が大学のサークルを通して知り合った男性スタッフに、仕事の相談をするシーンが印象的でした。

 

アイドルの魅力を撮り、その職業がどういうものかを考えるという点で、この映画は純正なアイドル映画です。しかし「じゃあ、アイドルファンだけが見ればいいや…」という作品でもありません。映画をこよなく愛し、何か面白い作品はないかと探している映画ファンにも、本当に観てもらいたいです。

最後のスタッフロールまで楽しめるので、最後まで座席に座っていてください。僕はスタッフロールを眺めているあいだ、顔がにやけてしまうのを止められなかったです。僕は他人の言うことを信じやすい人間なのですが、真夏さんのキスシーンをめぐって統括プロデューサーが出てきたあたりで、「これはもしかして…」と気づきました。正直、ネタバレしてたほうが楽しめる映画かもしれません。

 

 

乃木坂のファンをやっていると、メンバーの魅力的な姿だけでなく、良質な作品に出合えるのが最高です。「ぐるぐるカーテン」とか「ガールズルール」のMVのようなベタで直球の作品から、個人PVや「君の名は希望」や「ここにいる理由」のようなユニークなMVまで味わえるのが、とても楽しいです。

僕は興奮しています。実はあまり期待してなかったのだけど、これは本当に面白かった。作品自体の面白さ、3人のアイドルとしての魅力、その両方が組み合わさって大満足です。ぜひみなさんもご覧ください。それから橋本の故郷・旭川でも、どうか上映してやってください。

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旭川市民の方もぜひご覧くださいね!